はじめに

就活で必ずといっていいほど聞かれるガクチカ。
多くの就活生はこのエピソード作りに試行錯誤していると思います。
なんとなく、無難になってしまう気がする・・そんな声も多く聞きます。どうせならそのエピソードに少しの工夫を加えて、採用担当者の記憶に残したいですよね。
では、心に残るガクチカにはどのような共通点があるのでしょうか?
本記事では、大企業・スタートアップでの採用担当者の経験をした視点を交えながら、その要素を深掘りしていきます。


スタート地点:よくある平凡なガクチカの例

まず、以下のようなエピソードで考えてみましょう。

例:「サークル活動でチームワークを発揮した」
「私はサークル活動でイベントの企画に参加しました。メンバーと協力してイベントを成功させました。」

このエピソード、内容がぼんやりとしていて特に印象に残りませんね。これをそのまま面接で話しても、他の多くの学生と差別化できず、評価されにくいでしょう。

では、このエピソードを「心に残るガクチカ」へと進化させましょう。


変身のプロセス:平凡を魅力的に変える3つのステップ

ステップ1:具体性を追加する

まず、「どんなイベントだったのか」「何を担当したのか」「どんな課題に直面したのか」を明確にします。具体的な数字や状況を盛り込むことで、リアリティが増し、イメージしやすいエピソードになります。

●良い例
「大学祭で地域の子ども向けにワークショップを企画しました。前年は参加者数が少なかったため、今年は事前の告知方法を見直し、SNSやポスターを活用して広報を強化しました。」


ステップ2:行動と工夫を掘り下げる

採用担当者が注目するのは、「その経験の中で何を考え、どう行動したのか」です。
「工夫したポイント」や「努力した具体的なプロセス」を追加しましょう。
最も注目するポイントですのでエピソードを語る上で、比重を一番大きくして良いです。

●良い例
「地域のイベント参加率を調査し、子どもが楽しめるよう、簡単な工作やゲームを取り入れることにしました。また、地元の商店街に協力を依頼し、協賛品を提供していただくことで予算を抑えました。」


ステップ3:成果と学びを強調する

最後に、その行動がどのような結果を生み出し、自分が何を学んだのかを具体的に語ります。「成果」と「自己成長」をセットで伝えることで、説得力が高まります。

●良い例
「結果的に、ワークショップには前年の3倍の50人以上の子どもたちが参加し、保護者からも好評をいただきました。この経験を通じて、課題を分析し、協力を得ながら成果を出す力を身につけました。」


変身後のガクチカ:完成形

ステップ➀~③を組合せると最初のぼんやりとしたエピソードが、以下のように変化します。

●変身後のエピソード
「私は大学祭で地域の子ども向けワークショップを企画しました。前年の参加者が少なかったため、今年はSNSやポスターでの広報を強化し、子どもが楽しめる工作やゲームを取り入れました。また、地元商店街から協賛品を提供していただき、予算を抑えました。その結果、参加者数は前年の3倍以上になり、多くの保護者からも高い評価をいただきました。この経験を通じて、課題を分析し、チームや外部と協力して成果を出す力を学びました。」

このように、平凡なエピソードでも具体性・行動・成果を意識することで、心に残るガクチカへと生まれ変わります。


面接官に「響く」ガクチカを作る3つのポイント

1. 日常の中にあるエピソードを深掘りする

「特別な経験がない」と悩む学生も多いですが、採用担当者は特別な体験ではなく、そこから何を学び、どう行動したかを見ています。アルバイト、サークル、ボランティアなど、日常的な経験でも問題ありません。

2. 数字や具体例を意識する

抽象的な表現ではなく、数字や状況を交えて話すことで、具体性と説得力が増します。例えば「努力しました」ではなく、「売上を15%増加させました」と表現しましょう。

3. 自分の考えや工夫を語る

エピソードの中で「自分がどう考えたか」「どのような工夫をしたか」を語ることで、
他の学生との差別化ができます。


結論

就活において、平凡なエピソードでも工夫次第で「心に残るガクチカ」に変えることができます。具体性を持たせ、行動や成果を語ることで、採用担当者に「働いてみたい」と思わせる魅力的なアピールが可能です。
ぜひ、自分の経験を深掘りし、魅力的なガクチカを完成させてください!

URL:https://dramatic.careers/

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