「せっかく作ったのに、使いきれていない」
採用広報の現場でよく聞く悩みのひとつが、「コンテンツを作ったものの、発信の場が限られていて活用できていない」という声です。
- インタビュー記事をWebに載せただけで終わってしまった
- 動画をYouTubeに上げたが再生されていない
- SNSで紹介した投稿が一度きりで流れていった
時間もコストもかけて作った採用コンテンツが、“一点もの”で終わってしまう。
これは非常にもったいない状況です。
今、求められているのは「1つの素材を複数の文脈で再活用する」という、コンテンツの“マルチユース戦略”です。
この記事では、限られたリソースでも広く深く届けられる、採用コンテンツの再編集・再活用の考え方と具体例をご紹介します。
なぜ「コンテンツの再利用」が必要なのか?
① 採用は“瞬間接点”ではなく“継続接点”の時代
学生や求職者は、採用サイトやSNS、口コミ、合同説明会、OB訪問など、複数の接点を通して企業を知るようになっています。
1度の発信で印象を残すのは難しく、「何度も接点があること」が信頼につながるというデータも出ています。
だからこそ、同じメッセージを違う形で繰り返すことに意味があるのです。
② Z世代は“フォーマット”で見ている
Z世代は、同じテーマでもフォーマットによって受け取り方を変えます。
- Instagramのリールで見たら「感情で共感」
- noteの記事で読んだら「言語で納得」
- 説明会で聞いたら「空気で判断」
つまり、コンテンツの“中身”だけでなく“形”を変えて届けることが求められているのです。
マルチ活用の考え方:「1つの素材を3倍使う」
例えば、社員インタビューを1本実施した場合、そこから以下のように活用を展開できます。
活用① 長文コンテンツ(note・採用サイト・社内報)
形式:2,000字程度のストーリー記事
目的:志望動機・成長体験・価値観などを言語化し、読み手の共感を誘う
メリット:SEO効果もあり、検索経由での流入にも強い
例:「“正解のない仕事”に惹かれた──私が営業を選んだ理由」
活用② 短尺動画・ショートクリップ(Instagram・TikTok・説明会)
形式:30秒〜60秒程度の切り出し動画
目的:ファーストインプレッションで興味を持たせる、印象に残す
メリット:SNSシェアとの相性が良く、潜在層にもリーチ可能
例:「この一言があって、仕事を“自分ごと”にできた瞬間」
(社員インタビュー中の感情のこもったひと言を動画化)
活用③ 引用・グラフィック(スライド・パンフレット・説明会)
形式:社員のひと言+顔写真 or グラフィックで構成されたスライド
目的:説明会や大学配布資料で使用し、視覚的に記憶に残す
メリット:空間や場面を問わず持ち運びできる“名刺的コンテンツ”
例:「“この会社、ちょっと好きかも”と思ったきっかけは?」
→ 社員のひと言を集めて1ページにまとめる
他にもある!汎用化しやすいコンテンツ例
1. 会社紹介資料を「動画」や「音声」で語る
スライドだけの説明会資料を、社員がナレーション付きで語る形に編集すれば、自己紹介動画、プレゼン風動画、ポッドキャストとして展開可能。
2. Instagram投稿を“投稿→note→記事”に昇華
SNSで社員の名言や日常を投稿したら、その背景やストーリーをnoteで解説する。さらに反応の良い投稿は採用パンフレットの「VOICE」欄として活用できる。
3. 動画の「裏側」こそSNS向き
完成版動画よりも、撮影の裏側・NG集・メイキングのほうが親しみを持たれやすく、TikTokなどではエンゲージメントも高い。
マルチ活用を成功させるコツ
① “素材”を撮るときから汎用性を意識する
インタビューや動画撮影の段階で、以下のようなことを意識しておくと、あとで活用しやすくなります。
- 写真は縦・横どちらも撮っておく
- 60秒以内で完結するコメントももらう
- 感情のこもった“ひと言”をチェックしておく
② コンテンツ単位ではなく“メッセージ単位”で考える
1つのメッセージ(例:「自分らしく働ける環境」)を、
- インタビュー(深堀り)
- 動画(感情訴求)
- スライド(可視化)
のように、複数のフォーマットで届けるという発想が大切です。
まとめ:採用コンテンツは“広げてこそ価値になる”
良質なコンテンツを作るだけで満足してしまっていませんか?
“見られるまでがコンテンツ”
“広がるまでが採用広報”
限られた素材を、“文脈を変えて3回使う”ことが、今の採用広報には求められています。
DRAMATIC CAREERSでは、1つの素材から3倍の活用設計を支援しています
- 社員インタビューから動画・note・スライドを一括制作
- 採用イベント用コンテンツの分解・展開支援
- 各SNSに合わせた再編集プランの設計・運用
“作って終わり”にしない。
「届く」までを設計する採用広報戦略を、ぜひご一緒に。
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