「社長の言葉」は、採用広報の“最前線”にある

採用サイトや会社説明会、パンフレットの冒頭に掲載されがちな「トップメッセージ」。
多くの企業で見られる、社長の理念や創業ストーリー、未来への展望。

しかし、その文章を読んだ学生や求職者が本当に「この会社で働きたい」と思っているか?と聞かれると、答えに詰まる企業は多いのではないでしょうか。

トップメッセージは単なる“儀礼的なあいさつ”ではありません。
むしろ、会社の魂がもっともストレートに伝わる“最大のコンテンツ”です。

本記事では、採用の成果を左右する「社長の言葉」の重要性と、それを“伝わる形”に磨き上げる方法について解説します。


学生・求職者が見ているのは、「どんな人が会社を動かしているか」

Z世代の若手人材が企業を選ぶ際に重視しているのは、“会社の顔”としての社長そのものです。

  • 「この人の価値観が、自分と合うか」
  • 「この人が率いる組織なら信頼できそうか」
  • 「どんな未来を描いて、どんな働き方を大切にしているのか」

つまり、会社のビジョン=社長の言葉に説得力があるかが、最初の信頼を左右します。


よくある“伝わらない”トップメッセージの特徴

1. 抽象的すぎる

「人と人とのつながりを大切にし、社会貢献を通じて未来を創造する企業を目指します」

ありがちですが、正直どこかで見たことがあるような言葉ばかり。
学生からすれば、「結局、どんな会社なの?」という印象しか残りません。


2. 歴史や理念の“説明”で終わっている

創業ストーリーや理念の沿革が長々と書かれていても、そこに自分との接点がなければ響きません。

  • 「それが今の事業にどうつながっているのか」
  • 「なぜその理念を今、若手と共有したいのか」

そういった“今”に根ざした言葉でなければ、共感は生まれません。


3. 感情がこもっていない

第三者が代筆したような、無難な言葉の羅列。
語りかけるような“体温”が感じられないメッセージは、読まれずにスルーされてしまいます。


採用に効く「社長メッセージ」の構成とは?

伝わる社長の言葉には、いくつかの共通点があります。
以下のような構成で組み立てることで、“等身大で響くメッセージ”が生まれます。


① いま、自分が一番伝えたいことを絞る

まずは「何を伝えたいのか」を、1つの感情に絞ること。
理念・戦略・人材観…すべてを盛り込もうとするほど、ぼやけてしまいます。

たとえば:

  • 「うちの会社は、“どこまでも誠実であれ”を信条にしています」
  • 「若手が会社を変えていける組織を、本気でつくっています」
  • 「“楽しく働く”を本気で大事にしている。だから制度より空気を大事にしている」

こうした“本音ベースの信念”が、最初のつかみになります。


② なぜ、そう考えるようになったのか(個人の原体験)

人を惹きつけるのは、「理念」より「ストーリー」です。
それも、“立派な話”ではなく、“少し弱さが見える体験”の方が共感されます。

たとえば:

  • 若手時代に怒られてばかりだった経験
  • 前職での違和感から起業を決意したときの想い
  • 大きな失敗を経て、価値観が180度変わった瞬間

こうしたエピソードは、「この人の言葉は本物だ」と思わせる力を持っています。


③ 今、どんな仲間と、どんな未来をつくりたいか

単なるポジショントークではなく、“読者に語りかける言葉”を意識しましょう。

  • 「私たちが求めているのは、正解を出す人ではなく、問いを立てられる人です」
  • 「会社は“経営者だけのもの”じゃない。共に考え、共につくる仲間を探しています」
  • 「変化の多い時代だからこそ、信じられる人間関係を大事にしたい。そんなチームで仕事がしたい」

このような未来志向のメッセージが、共感を呼び起こします。


社長の言葉は「一番影響力のある採用コンテンツ」になる

ここまで読んで、「そんなに社長の言葉が影響あるのか?」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、実際にZ世代の就活生の声を拾うと、こんな感想が聞こえてきます。

  • 「HPに社長の本音が書いてあって、それで興味持ちました」
  • 「説明会の最初に、社長の動画が流れていて、印象が全然違った」
  • 「トップの話に“ちゃんと人間味”があったので、選考を受けてみようと思った」

つまり、共感を生む言葉は、選考エントリーのきっかけになるのです。


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採用における“勝負のひとこと”は、実は社長の口から出ていることが多い。
その価値を、きちんと「伝わるカタチ」にすることこそ、未来の仲間づくりにつながります。

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