
「この職場、なんだか落ち着く」「ここだと、いつもより集中できる」
そんな“感覚”は、偶然ではなく、職場環境がつくり出すものです。
すこやかマンダラのH要素「労働環境整備」は、働く人が快適に能力を発揮できる環境をつくるための土台です。
ポイントは、物理的な設備だけでなく、そこで働く人がどう感じるかという心理的な快適さまで含めて整えることです。
働きやすさは「五感」で感じる
心理学では、環境が人の集中力や気分に与える影響を「環境心理」として研究しています。
例えば、
- 視覚:自然光、色彩、整ったレイアウト
- 聴覚:静けさ、適度なBGM、防音
- 嗅覚:空気の清潔感、香り
- 触覚:椅子や机の快適さ、温度・湿度
- 動線:移動のしやすさ、必要なものが手に届く配置
こうした要素が積み重なって、「この職場は居心地がいい」という感覚が生まれます。
心理的快適さを高める工夫
物理的な設備改善に加え、心理的な安心感をつくる工夫も大切です。
- 個別に集中できるスペースと、気軽に雑談できる共有スペースの両立
- 在宅・出社など働く場所の選択肢を柔軟に用意
- 意見や要望をすぐ反映できるフィードバック制度
このように、従業員の声を取り入れた環境づくりは、快適さとエンゲージメントの両方を高めます。
快適さはパフォーマンスを変える
人は安心・快適な環境にいると、副交感神経が優位になり、集中力や創造性が高まります。
逆に、不快やストレスを感じる環境では、能力を発揮する前にエネルギーが消耗されてしまいます。
環境整備は「コスト」ではなく、社員の能力を最大限に引き出す投資です。
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