いつの間にか「役割」が自分を縛っていない?

「ちゃんと仕事ができない私はダメだ」
「家族の役に立っていない気がする」
「誰の役にも立っていない私は、生きている意味があるのかな」

こんなふうに、「自分には価値がない」と感じてしまう瞬間がありませんか?
その裏には、多くの場合、“役割”に自分を重ねすぎてしまっている心のクセが隠れています。


「役割=自分の価値」になっていないか

私たちは生きていく中で、たくさんの役割を担います。

  • 社会人として成果を出すべき
  • 親として子どもを育てるべき
  • パートナーとして支えるべき
  • 友達として気を配るべき

それ自体が悪いわけではありません。でも、「○○できない自分は価値がない」と思ってしまうと、自分の存在と役割を完全に結びつけてしまうことになります。


「価値は“何かをすること”ではなく“存在そのもの”にある」

「何もしていない自分には価値がない」と思うのは、現代社会ではとてもよくある悩みです。
しかし、心理学やカウンセリングでは、「人の価値は“存在”にある」という考え方が基本にあります。

赤ちゃんは何もできません。それでも誰かから愛され、守られ、そこにいるだけで大切な存在です。
それと同じように、大人になった今も「役に立たないと価値がない」と思う必要はないのです。


「自分には価値がない」と感じるときに試したい3つのステップ

1. “役割”と“自分”を切り離す

まずは、「○○できない=価値がない」という思考のクセに気づくことが第一歩です。

たとえば

  • 「仕事で成果が出ない」=「私はダメ」ではない
  • 「誰の役にも立っていない」=「生きている意味がない」ではない

自分が持っている“役割”と、“存在としての自分”を意識的に分けて考える習慣を持つことが、自分を守るカギになります。


2. 「していない自分」を肯定する練習

なにかを頑張っていない日、誰のためにも動けなかった日。
そんな日こそ、「何もしていない自分でもいい」と意識的に肯定してみることが大切です。

声に出してみるのもおすすめです

  • 「今日は何もできなかったけど、それでも私はここにいる」
  • 「今の自分を、少しだけ許してみよう」

最初は違和感があるかもしれません。でも、この小さな自己肯定が、少しずつ「存在価値」への信頼を育てていきます。


3. 役割の外にある“好き”や“安心”を思い出す

「役割」から少し離れたときに、自分を支えるものはなんでしょうか?

  • 子どもの頃に好きだったこと
  • 誰のためでもなく、ただ心が安らぐ瞬間
  • 得意でも上手でもないけど「なんとなく落ち着くこと」

これらは「役に立つ」ことではないかもしれません。でも、あなたの心にとってはとても大事な“栄養”です。


あなたは、役に立たなくても価値がある

「価値」は、社会的な成果や周囲への貢献だけで決まるものではありません。
むしろ、そうした評価軸に囚われすぎると、自分の中にある本当の大切なものが見えなくなってしまいます。

「役割」から少し距離を取り、「ただの自分」に戻ってみる時間を、意識的に持ってみてください。
あなたがそこにいること、感じていること、生きていること。それ自体が、かけがえのない価値です。


一人で抱えないことが「自分を大切にする」こと

もし、「自分には価値がない」と感じる日々が続いているなら――
それは、あなたが弱いのではなく、心が疲れているサインかもしれません。

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