■ なぜ「ひとりが好きなのに寂しい」と感じるのか?
◆ 心理学的には矛盾ではない
この気持ちは決しておかしなものではありません。心理学では、人間には「自立」と「つながり」両方を求める本能があると言われています。
- 自分の時間や空間を大切にしたい(自立)
- 誰かに認められたい、つながっていたい(つながり)
この2つは相反するようでいて、どちらも人間にとって自然な欲求。だからこそ、「ひとりが好きだけど寂しい」と感じるのは、ごく当たり前のことなのです。
■ こんな人に多い感情です
- 普段はひとりで過ごすのが好き
- 人と一緒にいると気を遣ってしまう
- SNSは見るけど自分から連絡はあまりしない
- 誰かと話すとほっとするが、長く一緒にいると疲れる
これらの特徴を持つ人は、「内向型」や「HSP傾向」のある人に多く、刺激に敏感で疲れやすいため、自分の時間を重視しがちです。
■ 「ひとり好き」と「寂しさ」の両立を楽にする3つのヒント
【1】「寂しい自分」を否定しない
「ひとりが好きなはずなのに寂しいなんて…」と自分を責めるのは逆効果。
むしろ、「ああ、今は誰かとつながりたい気分なんだな」と、素直に気持ちを受け入れることが大切です。
感情にOKを出すことが、心の安定につながります。
【2】「誰かとつながる習慣」を持っておく
完全にひとりになる時間が長すぎると、心の“社会的ニーズ”が満たされず、ふとした瞬間に孤独感が強くなることがあります。
おすすめなのは、「誰かと軽くつながる」方法を持っておくこと。
- SNSで好意的な投稿に反応する
- 毎週1回だけ、気心知れた人と話す
- オンラインカウンセリングや相談窓口を使う
深いつながりでなくても、「話せる・見てくれる人がいる」というだけで安心感が生まれます。
【3】「ひとりの時間」の質を高める
ひとり時間が寂しくなるときは、自分とつながる時間が足りていないことも。
- ぼーっとして過ごすだけでなく、
- 心がほっとすることを自分のためにする(音楽、散歩、香りなど)
- 自分への問いかけや日記で心を整理する
自分の気持ちを丁寧に扱うことで、「ひとりの時間が満たされる」感覚が育っていきます。
■ 「寂しさ」は、心のSOSではなく“つながりたい”という自然なサイン
「ひとりが好きなのに寂しい」この矛盾は、あなたの心が健康な証拠です。
どちらかを否定する必要はなく、両方を大切にしていいのです。
必要なのは、「誰かと無理なくつながれる居場所」と、「自分を大切にできる時間」の両方を持つこと。
■ 話してみることで、自分の本当の気持ちが見えてくる
言葉にしないと、自分の感情すら見えなくなるときがあります。
そんなときは、「話す」ことで心が整理されていくこともあります。
オンラインカウンセリングサービス「Hanasu(ハナス)」では、
無理せず、あなたのペースで心の声を言葉にできます。
