「採用広報、何を書けばいいのかわからない」

SNSやnote、会社サイトなどで採用広報コンテンツを発信する企業が増える中、担当者からこんな声を聞くことがよくあります。

「社員インタビューはやっているけど、どこか似たりよったりで…」
「文章が硬くなってしまい、共感されない」
「企業理念や制度を紹介しても、応募が増えない」

これらの悩みの根本にあるのは、“言葉のリアルさ”です。
つまり、「共感される言葉が足りない」ということ。

そしてその“刺さる言葉”は、コピーライターでもなく、経営者でもなく、
日々現場で働く社員の中にこそ眠っているのです。

この記事では、企業の採用広報において「社員の声を引き出す」ことがなぜ重要か、そしてどうやって引き出すのかを、具体的なステップで解説していきます。


なぜ社員の声が「刺さる」のか?

① Z世代は「企業の中の人」の言葉を信じる

採用のターゲットとなるZ世代にとって、企業そのものよりも“どんな人と働くのか”が大きな判断材料になっています。

特に、企業アカウントからの一方的な発信よりも、

  • 現場社員のリアルな言葉
  • 誇張しない働き方の実感
  • 「ここが好き」と語る理由

といった等身大の声のほうが信頼され、感情に訴えます。

“この人が言うなら信じられる”と思わせる言葉が、応募行動のきっかけになります。

② 「共感語」はインタビュー記事の命

たとえば以下のようなフレーズは、学生や転職希望者の感情を動かします。

  • 「正直、最初は会社に合わないと思っていた」
  • 「悩んでたら、先輩が何も言わずにコーヒーをくれた」
  • 「“仕事って楽しいかも”と思えたのはこのプロジェクト」

こうした偶然のようなひと言は、計算して書こうとしてもなかなか出てきません。
だからこそ、社員の自然な言葉を丁寧にすくい上げる必要があるのです。


刺さる“社員の声”を引き出す3つの前提

インタビューやヒアリングで言葉を引き出すには、準備と設計が大切です。
以下の3つの前提を整えるだけで、社員の語り口や表情は大きく変わります。

① 「発信のための場」ではなく「語る場」として設ける

「このインタビュー、採用のために使います」では、社員も緊張して“きれいな答え”になりがちです。

「これは“日々の仕事を振り返る場”として気軽に話してください」
「会社に感謝とかじゃなくて、むしろ気になってることとかあっていいです」

と伝えることで、“正解を言わなきゃいけない”という思い込みを外すことができます

② 目的は「声」ではなく「想い」にする

“どんな制度がありますか?”ではなく、

  • 「最近うれしかった瞬間は?」
  • 「同期や先輩と、印象に残ってる会話は?」
  • 「会社の中で、“変わってきたな”と思うことは?」

というように、感情や価値観に触れる問いを立てると、言葉に体温が乗ります。

制度紹介は広報ができますが、「制度をどう感じているか」は本人にしか語れません。

③ 「いい話」を引き出そうとしない

意外に重要なのがこの姿勢です。
「会社を褒めてもらおう」とすると、話す側は無意識に防御モードになります。

むしろ、

  • 「ちょっとギャップを感じたこととかあります?」
  • 「あまりうまくいかなかったことも含めて、リアルな話を聞かせてください」

といったフラットな問いで、“弱さ”や“揺らぎ”のあるエピソードが出てくるようになります。
それが、読み手にとって最もリアルで、記憶に残るのです。


社員の声を「言葉」として届けるために

せっかく引き出した言葉も、整え方を間違えると台無しになってしまいます。
以下は、編集・発信の際の注意点です。

● 話し言葉を“整えすぎない”

文法や言い回しを整えすぎると、せっかくの温度感が消えてしまいます。
“ですます調”を使いながらも、語尾のニュアンスや間のとり方を残すことが大切です。

● “主語”をそのままにして伝える

「この会社は~」ではなく、「私は~と思ってる」
このように一人称で語る言葉は、読者にとって“人の顔”が浮かぶ言葉になります。

採用広報で大切なのは、「人の想いが透けて見える文章」です。


まとめ:採用広報は「社内発掘」から始まる

採用広報のアイデアに困ったとき、答えは社内にあります。

  • 「最近、この会社で笑ったことありますか?」
  • 「まだ言葉になってないけど、大事にしてることってありますか?」
  • 「この会社を“ちょっと好きかも”と思えた瞬間って?」

そうした問いを投げかけてみてください。
あなたの会社の“採用コピー”は、社員の言葉の中にすでに眠っているはずです。


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  • note・SNS・動画向け“共感ストーリー”編集支援
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制度紹介ではなく、“人の温度”で選ばれる企業へ。
あなたの会社の中にある、まだ言葉になっていない魅力を、一緒に発掘しませんか?

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