【はじめに】
採用イベントの参加率が下がっている。
集客しても「なんとなく来た学生」が増え、エントリーにはつながらない。
毎年同じ形式・同じ会場・同じ構成で、「これ以上何を変えたらいいのか分からない」──
そんな“採用イベントのマンネリ化”に直面している企業は少なくありません。
ですが、実は少しの「視点の転換」と「共感を設計する工夫」で、若手学生が自ら足を運ぶイベントに変えることが可能です。
本記事では、若手の心をつかむ採用イベントをつくるための5つの視点と、成功している企業事例を交えて解説します。
【1. なぜ今、採用イベントが“刺さらなくなっている”のか?】
■ 就活が“早期・分散型”になった
リクルートの調査によれば、Z世代学生の多くは大学3年の夏までに「自分に合う企業像」をある程度固めていると言われています。
つまり、4年生向けの従来型イベントでは遅すぎるのです。
■ 「説明会疲れ」が起きている
どの企業のイベントも、
- 会社説明20分
- 若手社員トーク10分
- 質疑応答
という“テンプレ構成”が多く、学生の記憶に残りづらい構造になってしまっています。
【2. 若手が“行きたくなる”イベントの条件とは?】
✅ 条件1:自分の「ためになる」と感じる
「志望動機を考えるきっかけになる」
「自己分析に使える」
「社会人と話せて価値観が広がる」
など、“情報を得る”より“自分の成長に使える”実感が重要です。
✅ 条件2:企業説明っぽくない
いわゆる“企業色の強いプレゼン”は敬遠されがち。
“就活っぽくない場”だからこそ、素で参加できるという声も。
✅ 条件3:リアルな対話・偶発的な出会いがある
一方的な話を聞くよりも、社員と気軽に話せたり、他の学生と交流できる構成の方が、満足度もエントリー率も高い傾向に。
【3. マンネリを打破するイベント企画5選】
①「価値観マッチング」イベント
自己分析シートや価値観ワークを用いて、学生同士・社員と“価値観でつながる”仕掛けをつくる。
たとえば
- 価値観カードを使った自己紹介
- 共通ワードを持つ社員とマッチングトーク
- 「あなたに合う〇〇系企業診断」など
💡参加者に「今日の自分が深まった」「社員と価値観が近かった」という実感が残る。
②「キャリア×趣味」クロスイベント
就活や業界研究ではなく、キャリアと学生の関心事を交差させたテーマで企画する。
例
- 「旅するキャリアと越境体験」
- 「アート思考と働くこと」
- 「ゲームが仕事に活きる?」
💡参加動機のハードルが低く、「この会社を知らなかったけど面白かった」となるきっかけに。
③「社員の日常公開」体験イベント
社員の1日や働き方を実体験できるイベント。
- 仮想職場ツアー
- 社員が実際に使っているSlack/カレンダーの紹介
- “1時間だけ若手の隣に座って仕事を見学” など
💡リアルな情報提供+共感で、「ここで働く自分」を想像させる。
④「学生が主役」型ワークショップ
企業説明は最小限にとどめ、学生がアウトプットする場を用意。
- 課題解決ワークショップ
- 「理想の働き方を描く」フューチャーマップ
- 学生プレゼン大会(社員がフィードバック)
💡「この企業、ちゃんと自分の話を聞いてくれた」と感じられることが信頼につながる。
⑤「アバター空間」での偶発的交流
特定の目的を持たず、学生と社員がアバターで自由に動き回れる空間。
- 一対一のチャット
- ランダムマッチング
- 興味ワードでつながるブース設計
💡「この人と話せてよかった」という偶発的出会いが、企業印象の差別化につながる。
【4. 成功事例:若手の“口コミ”で広がるイベントとは?】
◉ 某IT企業の「価値観ワーク×社風診断」イベント
参加者の価値観に基づいて、相性の良い部署や社員とマッチング。
→ 自分のことも分かるし、会社の“人となり”も伝わると好評。
SNSで「このイベント、就活っぽくなくて面白かった」と自然拡散。
◉ 某メーカーの「社員とキャンプトーク」企画(オフライン)
公園の芝生にレジャーシート、ゆるい雰囲気で社員と話すだけ。
→「会社説明会じゃなくて、雑談会です」というスタンスが刺さる。
【5. イベントの評価指標も“エントリー数”から“共感数”へ】
「イベントに来た=採用につながる」とは限らない時代。
これからは
- 「どれだけ“共感された”か?」
- 「どれだけ“記憶に残った”か?」
- 「SNSや友人に話したくなる体験だったか?」
といった定性的な評価指標も重視する必要があります。
【まとめ】
採用イベントが“マンネリ化”するのは、学生のニーズや行動が変わっているのに、企業側が同じ方法を繰り返しているから。
これからの時代に求められるのは、
情報提供型イベント → 体験・共感型イベントへの転換です。
- もっと気軽に
- もっと本音で
- もっと偶然に
そんな“出会いたくなる場”を企業がデザインすることで、学生の心に残るブランド体験が生まれます。
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