【はじめに】
「面接では優秀に見えたのに、入社後すぐに辞めてしまった」
「コミュニケーションも悪くないし、志望動機も強そうだったのに現場に馴染まなかった」
このような“ミスマッチ採用”に悩む企業は少なくありません。
表面上は“学生の問題”に見えても、掘り下げていくと多くの場合、根本にあるのは「相互理解の不足」です。
本記事では、なぜ採用において“すれ違い”が起きてしまうのか、その真因とともに、企業がとるべき具体的な対応策をご紹介します。
【1. ミスマッチ採用の主な症状とは?】
ミスマッチ採用は、以下のような“ギャップ”として現れます。
- 志望度は高かったのに、早期離職してしまった
- 現場に配属されると急に元気がなくなった
- 指示待ちで自走できない
- 企業文化に違和感を示す
これらの多くは、「能力」や「性格」の問題ではなく、事前に互いの価値観や期待を“共有しきれていなかったこと”によるものです。
【2. なぜ相互理解は難しいのか?】
■ 学生は「よく見られよう」とする
面接の場では、学生も“演じて”しまいがちです。
本音ではなく、企業が求めていそうな人物像を装うことで、表面的には優秀に見えるが、入社後にギャップが生まれる。
■ 企業も「魅力的に見せよう」としてしまう
同様に、企業側も“採用広報”において「ポジティブな情報ばかりを伝えがち」です。
- 実際の働き方の厳しさ
- 上司との距離感
- 評価制度や文化のリアル
こうした点が共有されず、「思っていたのと違う」という離職理由につながります。
⇒ つまり、“本音と本音の対話”が成立していないことが、ミスマッチの真因なのです。
【3. ミスマッチを防ぐ“5つの具体策”】
① リアルを伝えるコンテンツの設計
採用サイト・説明会・選考プロセスで、「ありのままの職場・働き方・価値観」を伝えることが不可欠です。
- 社員インタビューで「大変だったこと」「失敗談」を語ってもらう
- 実際のスケジュールや会議風景を動画で公開
- 若手社員の“本音座談会”を企画
💡ポジティブなストーリーだけでなく、“リアルな葛藤”こそが学生の信頼を得ます。
② 学生の「価値観」を見極める質問設計
「なぜこの業界を?」「学生時代に頑張ったことは?」というテンプレ質問では本質が見えません。
価値観に踏み込んだ設問で、相手の“判断軸”を探りましょう。
- 「どんな時にやりがいを感じますか?」
- 「どんな組織が自分に合っていると思いますか?」
- 「最近悩んだことはありますか?どう乗り越えましたか?」
💡“思考の癖”を聞き出すことで、組織とのフィット感を測ることができます。
③ 学生に“選ばせる”プロセスの設計
選考は「選ぶ」だけでなく「選ばれる」プロセスでもあります。
会社がどういう価値観・文化を大切にしているのか、丁寧に伝えたうえで、学生自身に判断してもらう余白を残すことが大切です。
- 最終面接で逆質問の時間を長めに設定
- “カルチャーフィットチェック”として社員面談を導入
- 入社前に「就業体験(仮配属)」を実施する企業も増加中
💡一方的に“評価する場”ではなく、“対話を重ねる場”にすることがポイントです。
④ 社員同士の「人となり」を伝える
学生が企業に抱く印象は、「誰が働いているか」に強く影響されます。
- 面接に“現場社員”を同席させる
- 若手社員のSNSでの発信(noteなど)を推進
- オンライン社員交流会を開催
💡社員の“素の人柄”を伝えることで、会社の文化や価値観も自然と伝わります。
⑤ 選考フローに「相互理解」の時間を意図的に入れる
たとえば、面接前に以下のような取り組みを加えることで、事前に価値観の接点を増やせます。
- 「企業と学生が互いの価値観を確認するワークショップ」
- 「AIで自己分析した性格・志向性を可視化」
- 「キャリアビジョンの棚卸しシート」を提出し対話する
💡最近は、学生の“人柄”や“価値観”をベースにマッチングを行う採用支援ツールも注目されています。
【まとめ】
ミスマッチ採用の真因は、「能力不足」でも「やる気の問題」でもありません。
その多くは、企業と学生の間で“本音と期待”がすれ違ったまま入社してしまったことによるものです。
だからこそ、採用においては「相互理解をどう設計するか」が最大の勝負所。
制度や評価よりも先に、“対話の質”を見直すことが、ミスマッチ防止の第一歩です。
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