「ちゃんと褒めてるのに、なぜか響いていない」

「最近の若手、何を言っても反応が薄い」
「『すごいね』『期待してるよ』って言ってるのに、なぜか刺さらない」
「フィードバックしても、“そうですか”で終わってしまう」

こうした声を、多くのマネジャーや育成担当者から聞きます。

一方で、Z世代の若手に話を聞くと、こんな言葉が返ってきます。

「ちゃんと見てくれてる感じがしない」
「テンプレで褒められても、何を評価されたのかがわからない」
「“すごいね”とか“期待してる”って、何が?」

つまり、問題は「褒めていない」ことではなく、「褒め方が機能していない」ことにあります。

Z世代にとって、評価やフィードバックは“承認欲求を満たすため”のものではなく、
「自分を理解してくれているか」「正しく見てくれているか」を測るバロメーターになっているのです。

では、Z世代にとって「受け取りやすいフィードバック」とはどんなものでしょうか?


なぜ「よくがんばったね」だけでは響かないのか

昭和〜平成の価値観の中では、「頑張ったこと自体を承認する」フィードバックが有効でした。
しかしZ世代は、「具体性がなければ納得しない」という特徴を持っています。

彼らは検索やSNSを通じて「情報の精度」と「文脈の妥当性」に日常的に触れている世代です。
そのため、抽象的・一般的な褒め言葉に対しては、次のように感じやすい傾向があります。

  • 「表面的だな」
  • 「誰にでも言ってるのでは?」
  • 「具体的な根拠がないと、信用できない」

つまり、“雑な承認”は逆効果になることさえあるのです。


ポイント①:「結果」だけでなく「プロセス」を言語化する

Z世代が最も評価されたいのは、成果そのもの以上に、
「自分なりに工夫した点」や「苦労したプロセス」です。


NG:「よくやったね、結果出したね」
OK:「〇〇の提案、あの資料の構成を工夫したことが効果的だったと思うよ」

なぜその成果が出せたのか。どんな工夫が見られたのか。
「見てくれていた感」がある言葉こそが、彼らにとっての“承認”になります。


ポイント②:フィードバックは“会話”で完結させない

Z世代は、“場の空気で読み取る”というコミュニケーションに慣れていません。
そのため、「軽い会話で済ませたフィードバック」だと、すぐに忘れられてしまう可能性があります。

ポイントは、記録や言語化されたフィードバックを併用することです。

  • Slackなどに“フィードバックチャネル”を設ける
  • 週報や1on1メモに「よかった点」を書き残す
  • 成果共有会などで他者からもフィードバックされる仕組みにする

「言葉だけで終わらない」「他者の視点も交えた」フィードバック設計が、Z世代の納得感を引き出します。


ポイント③:「伸びしろ」もセットで伝える

Z世代の多くは、評価=ポジティブなことだけ、とは考えていません。
むしろ、「改善点」や「課題」がないと、“自分に関心を持たれていない”と感じることさえあります。

フィードバックの最適解は、“今の強み”+“次に向けたヒント”のセットです。


「今回の企画書、すごくわかりやすかった。特に〇〇の構成は秀逸だった。ただ、次回は、読み手の立場をより明確に想定してみると、さらに伝わる内容になるかもね。」

このように、「よかった点を具体的に伝える」→「次の一歩を提示する」構成にすると、
Z世代はそれを“期待のサイン”として前向きに受け取る傾向があります。


ポイント④:その場だけの「ご褒美型評価」からの脱却

Z世代は、承認されることに“慣れている”とも言えます。
SNSの「いいね」やリプライで日常的にフィードバックを受けてきた彼らにとっては、
一時的な“褒め言葉”は、すぐに忘れられるノイズになってしまいます。

だからこそ重要なのが、「評価=長期的な信頼関係の中にある言葉」という設計です。

  • 小さな成功を「継続して追いかける」
  • フィードバックの内容を「記録し、次回に繋げる」
  • フィードバックをもとに「次のチャレンジを一緒に決める」

このような“関係性ベースの評価設計”が、Z世代に対してもっとも効果を発揮します。


褒め言葉は「理解されている」のサインである

Z世代の若手にとって、フィードバックは自己承認ではありません。
それはむしろ、「あなたは私を理解してくれようとしているか?」を問う機会です。

その問いに応えられない“古い褒め方”は、
彼らにとって「響かない」どころか、「関心がない」と受け取られる可能性すらあります。

フィードバックとは、“スキル評価”ではなく“信頼の言葉”です。

その視点で褒め方を見直すだけで、若手との関係性は一変します。


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