「社会人としてメンタル弱すぎるかも…」と思ったこと、ありませんか?
- ちょっとした指摘で心がざわつく
- 上司のトーンにビクッとする
- 「向いてないのかも」と毎日のように考える
社会人になって間もない時期や、異動・転職直後には、多くの人がこんな風に感じます。
でも、よく考えてみてください。
それ、本当に「メンタルが弱いから」なんでしょうか?
実は、そうじゃないかもしれません。
「潰れやすい思考」と「折れにくい思考」
違いは“心の強さ”ではない
同じように忙しい職場で働いていても、
ある人はすぐに落ち込み、ある人はケロッとしていられる。
この差は、「心の強さ」ではなく、“物事の受け止め方”の違いから生まれます。
たとえば、こんな場面を想像してみてください。
【場面1】資料の修正指示を受けたとき
潰れやすい思考の人
「なんで伝わらなかったんだろう」「またダメ出しされた…」と心の中でぐるぐる自責モード。
折れにくい思考の人
「なるほど、この切り口の方がよかったか」と冷静に修正へ向かう。
【場面2】Slackの返信がそっけないとき
潰れやすい思考の人
「怒ってる?自分、何か変なこと言った?」と気にしすぎて仕事に集中できなくなる。
折れにくい思考の人
「今忙しいのかな。気にしすぎてもしょうがないよね」とスルーして次のタスクへ。
このように、仕事のストレスをどう解釈するかによって、心の折れやすさは大きく変わるのです。
潰れやすい思考=悪い、ではない
ここで大切なのは、
「潰れやすい思考」は必ずしも悪いわけではないということです。
むしろ、そういう人は…
- 小さな変化に敏感で、気づきが鋭い
- 周囲の空気を読みすぎるほど読める
- 責任感が強く、真面目に取り組もうとする
という「組織にとってなくてはならない存在」でもあります。
ただ、それが**“自分責め”の方向に向きすぎると、自分自身が苦しくなってしまう**のです。
折れにくい思考を育てるためにできる3つの習慣
心が折れそうなとき、自分を責める代わりに、少しずつ思考の方向を変えてみませんか?
1. 「今、何に反応している?」と内省してみる
→ 指摘?トーン?既視感?
何に対して傷ついているのかを言語化するだけで、冷静になれます。
2. “すぐに結びつける”思考をやめてみる
→ 「指摘=自分が悪い」「返信が冷たい=嫌われてる」ではなく、一呼吸おいて別の可能性も考えてみる。
3. 自分に「よくやってるよ」と声をかける
→ 理想に届かなくても、「今の自分にしては十分だ」と言ってあげる。
これは立派なセルフケアです。
結論:「メンタルが弱い社会人」なんていない
毎日プレッシャーの中で働いているだけで、あなたは十分すごい。
もし今、「自分は向いてないかも」「また落ち込んでる」と感じているなら、それは心が弱いんじゃなく、責任感や感受性が強い証拠です。
思考のクセは、意識すれば少しずつ整っていきます。
そして、整えたからといって「強くならなきゃいけない」わけでもありません。
そのままのあなたでいい。
でも、あなた自身があなたを苦しめないように、やさしく整えていきましょう。
