■ いつからか“がんばり続けること”が自分の当たり前になっていた
- 頼まれたら断れない
- 少しでも迷惑をかけるのが怖い
- 「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い立てる毎日
そんなふうに、常にがんばり続けてきた人は、「休む」「気を抜く」「手を抜く」ことに強い罪悪感を抱えがちです。
しかし、がんばり続けること=心の安定ではありません。
むしろ、自分を犠牲にした“頑張りグセ”は、やがて心と身体に大きな負担をもたらします。
■ がんばり続ける人が抱える“3つのしんどさ”
【1】“期待に応えなきゃ”という思い込み
- 親や上司、周囲の期待に応えるのが「自分の役割」と感じてしまう
- 頑張らない自分=価値がないと思い込んでしまう
【2】「頑張らなきゃ=サボると責められる」という恐怖
- 「手を抜いたら嫌われるかも」
- 「迷惑をかけるのは最悪だ」と思い込み、常に気を張ってしまう
これは、幼少期や職場での経験から植え付けられた“無意識の防衛反応”であることも多いです。
【3】自分を労わる余白がない
- 自分の感情を後回しにして、優先順位はいつも他人
- 「疲れてる」と感じても、気づかないフリをしてしまう
結果として、燃え尽き症候群やうつ状態に陥るリスクも。
■ がんばるのをやめるために必要な“心の再教育”
①「がんばらない=悪いことではない」と脳に覚えさせる
まず必要なのは、自分の思い込みに気づき、言葉で書き換えることです。
- 「がんばらない時間にも価値がある」
- 「自分が元気じゃないと、誰かも支えられない」
- 「手を抜いても、信頼は壊れない」
こうした“新しいセルフトーク”を習慣にすることで、無意識の緊張をゆるめていけます。
② “意識して休む”という行動習慣を取り入れる
がんばりグセが強い人ほど、「休む」ことに慣れていません。
そこでおすすめなのが、以下のような“休息のスケジューリング”。
- 週に1回「予定を何も入れない日」を作る
- 1日10分、スマホもオフにして「ぼーっとする時間」を取る
- 「疲れた」と思ったらその場で休む習慣
③「誰かの目」より「自分の感覚」を優先する
「評価されること」が自分の基準になっていると、他人軸の人生になりがちです。
- 何をしたいか
- 何がしんどいか
- どんなときにホッとできるか
こうした“自分の感覚”をキャッチする練習を、毎日の中に取り入れてみてください。
たとえば日記に「今の気持ち」を書き出すだけでも効果的です。
■ 最後に:がんばらない自分にも、価値はある
「がんばるのが当たり前」だった人にとって、“力を抜く”というのは、
自分を甘やかすことではなく、本来の自分を取り戻すことです。
頑張っていない時間も、
誰かに迷惑をかけることも、
実は「人間らしく生きる」ために必要なこと。
だからこそ、こう問いかけてみてください。
「私は、いつまで“がんばること”だけで、自分を評価し続けるのだろう?」
■ 話すことで、自分の“頑張りグセ”に気づくこともできる
頭でわかっていても、なかなか「力を抜くこと」は難しいものです。
そんなときは、信頼できる誰かに話してみることが第一歩になります。
オンラインカウンセリング「Hanasu(ハナス)」では、
日々の頑張りや苦しさを否定せず受け止めてくれるカウンセラーがいます。
