【はじめに】

「社員満足度を上げるために福利厚生を整えても、なぜかエンゲージメントスコアが上がらない」
「定期的に1on1や研修を実施しているのに、離職率が下がらない」
このような“打っても響かない”状態に陥っている企業は少なくありません。

エンゲージメントスコアの低下は、表面的な不満ではなく“組織の深層構造”のサイン
本記事では、エンゲージメントスコアが低い会社に共通する5つの落とし穴を解説し、改善のための視点を提示します。


【1. 目的不明の“制度だけ施策”に頼っている】

▶ 「福利厚生を増やせば満足するだろう」という思い込みは、かえって逆効果になることも。
エンゲージメントとは「働きがい」や「会社への貢献意欲」の指標であり、単なる“快適さ”ではありません。

たとえば

  • 昼寝制度、カフェスペース、リモート手当…
    「整っているけど、それと自分の仕事がどうつながってるのか分からない」

→ “制度の意義”や“目的”が共有されていないと、ただのコストで終わってしまう

💡改善ポイント:制度設計時に「なぜこれをやるのか?」を丁寧に社内説明し、対話の場を設けること。


【2. 上司との関係性が「指示・評価」に偏っている】

▶ 上司との関係が「管理と評価」に偏ると、社員は本音を言いにくくなり、やがて組織に“よそよそしさ”が生まれます。
この“心理的安全性”の欠如は、エンゲージメントの最大の阻害要因の1つです。

  • 「ミスが言いづらい」
  • 「上司に相談しにくい」
  • 「雑談が一切ない」

こうした状態では、仕事への情熱や主体性は育ちません。

💡改善ポイント:マネジメント層の“聴く力”強化。週1回5分の雑談タイムでも心理的な壁は大きく下がります。


【3. キャリアの“次の景色”が見えていない】

▶ モチベーションが落ちる大きな理由の一つは、「この先どうなるか分からない不安」。
特に20代~30代前半の社員は、「この会社で成長し続けられるのか」を敏感に見ています。

  • 昇格基準が不透明
  • 専門性が育たない
  • 新しいことを任せてもらえない

このような状態では、やがて「ここにいても意味がない」と感じてしまいます。

💡改善ポイント:キャリアパスの“可視化”と“対話”をセットで設計する。年1回ではなく、年4回ペースのキャリア面談を。


【4. 組織の“声の拾い方”が一方向】

▶ 社員アンケートや1on1を実施しているにも関わらず、「聞いて終わり」になっていませんか?

  • 回収された声が、具体的な改善につながっていない
  • フィードバックの“お礼”すらない
  • 発信した内容が“社内でどう扱われたか”が見えない

これでは、社員の声が“無視された”と感じられてしまい、結果的にエンゲージメントが下がります。

💡改善ポイント:「拾った声をどう扱ったか」を可視化する“声のサイクル”を社内に設けること。


【5. 会社のビジョンが“自分ゴト化”されていない】

▶ エンゲージメントが高い会社の共通点は、「会社の目的・存在意義と、社員自身の価値観が接続している」ことです。
ビジョンが経営層だけのものではなく、現場に落ちて“自分の日常とつながっている”と感じられるかがカギ。

たとえば

  • 「この仕事が、社会にどう役立っているのか」
  • 「うちの会社はどんな未来をつくろうとしているのか」

が言語化され、共有されているか。

💡改善ポイント:社内でビジョンを共有する場を“イベント”として設計し、社員が語る機会をつくる。


【まとめ】

エンゲージメントスコアが低い企業は、必ずしも「悪い会社」ではありません。
多くの場合は、「思いが伝わっていない」「設計がずれている」「声を活かせていない」といった、“組織の小さな歪み”の積み重ねです。

重要なのは、施策ではなく「関係性」や「信頼」の再構築
制度やアンケートの前に、対話・対等・透明性という基本に立ち返ることが、エンゲージメントを上げる最大の近道です。


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